法科大学院生(ロー生)の皆さまの中には、就職活動が初めての方もいらっしゃり、これからどのように就職活動を進めていけばいいのかわからなかったり、不安を覚えたりしているかと思います。
この記事では、法科大学院生(ロー生)の、皆さまからよくいただく就職活動についての質問をご紹介いたします。
満足できる就職活動となるようエージェントを使う方法や、就職活動における注意点、入社1年目の年収目安、内定が出た際の対応法などを取り上げていきますので、是非今後の参考にしてください。
エージェントを使う場合、キャリアアドバイザーとはどのような相談をする?
一昔前までは、求人情報を集めて興味のある企業へと応募し、スケジュールを調整しながら面接に臨むといった就職活動の過程それぞれをすべて自分で行わなくてはなりませんでしたが、最近はエージェントを利用して就職活動する方がとても多くなってきています。
転職エージェントを利用した場合、そこに在籍するキャリアアドバイザーがひとりひとりのキャリア志向に沿った求人企業を紹介してくれたり、企業との調整を行ってくれたり、といったメリットが得られます。
一般には公開されていない非公開求人、そのエージェントでしか取り扱っていない独占求人の紹介も期待でき、就職活動について何でも相談に乗ってくれるなど充実したサービスを無料で受けることができます。
転職エージェントのキャリアアドバイザーとのカウンセリング面談では志望するキャリアの方向性を確認し、その実現を叶えられるだろう求人案件を紹介してくれます。
求人企業は転職エージェントにとってクライアントであり、その企業の内部事情についても精通していますので、就業するとどのような法務のキャリアを積み重ねていけるのか、職場環境はどのような雰囲気であるのか、など自力での就職活動では得ることのできない情報も得られますので、気になる点があればどんどん質問してみるといいでしょう。
ちょっとしたことでも気軽に相談できますので、キャリアアドバイザーは皆さまの就職活動の心強いサポート役となってくれます。
エージェントを使って、法科大学院生(ロー生)が就職活動のから内定をもらうまでのおおよそのスケジュール
エージェントを使って就職活動をする場合、【登録→カウンセリング面談→求人の紹介を受ける、面接対策や書類添削の添削、WEBセミナーの閲覧→書類選考→筆記試験、適性検査など→面接2~3回→オファー面談】といった流れになります。
法科大学院生(ロー生)の場合、求人企業によってどうしても差が生じてしまいますが、登録からスタートして内定受諾までにかかる期間はおよそ1~3ヶ月が目安となります。
エージェントを使うメリット
エージェントは就職活動をひとりひとりのキャリア志向に沿いながらサポートしてくれますので、ちょっとしたことでも気軽に相談できます。
エージェントのキャリアアドバイザーは就職・転職のプロフェッショナルなので、自力で臨むよりも優位性を持って就職活動を進めやすくなるメリットを得られます。
具体的なメリットとしてまず挙げられるのは、履歴書・職務経歴書の添削をお願いできる点です。
それらの応募書類を提出する先はエージェントのクライアントなので、その企業がどのような人材を求めているのか熟知しているため、選考に通過しやすい履歴書・職務経歴書へとブラッシュアップできます。
応募書類の作成だけでなく、面接対策ができるのも魅力です。
エージェントはクライアント企業でどのような面接が行われているのかも知っていることが多く、法曹の業界を目指すことになったきっかけや企業法務を目指す理由など、事前に面接で企業から質問がありそうな項目の確認もできます。
面接を受け終えたら、面接後の評価を聞くこともできるため、後の就職活動のスケジュールが組みやすくなるほか、次回の面接対策に反映させていくことも可能です。
選考を優位に進めるためだけでなく、条件面や雰囲気などの聞きづらいことを応募前に確認できるなど、応募企業を精査できるのもエージェントを使うメリットです。
土日祝日は休めるのか、残業はきつくないか、どのように昇給していくのか、など採用担当者に面接で聞けないことも気軽に質問できます。
公開されていない非公開求人、そのエージェントだけが取り扱っている独占求人の紹介も期待できるなど、エージェントを使うことで様々なメリットを受けられるようになります。
法科大学院生(ロー生)の就職活動の注意点は?
就職活動では企業が指定する書類を揃えて応募しなくてはなりません。
書類には履歴書や職務経歴書など少しの時間さえあれば自力で用意できるものもありますが、企業によっては大学生時代の成績証明書、大学院時代の成績証明書、司法試験の結果といった書類の提出を求める場合もあります。
これらの書類は突然用意できるものではないので、前もって用意しておくのがおススメです。
エージェントを使っていれば、キャリアアドバイザーに必要書類について事前に確認することもできます。
入社1年目の年収はどのくらい?
入社1年目の法務職の年収目安は350~500万円程度とされています。
年収の相場感がわからず、専門的なスキルを要求される職種だからという理由でなんとなく高めの給料を想定していたという方もいらっしゃいますが、日本企業の法務職の年収は、課長クラスで600~900万円程度、部長クラスで1000~1300万円程度とされているので、年収を上げるためにはより高い専門性とマネジメントスキルを蓄えることが必要といえます。
内定が出たらどうする?
就職活動は複数の会社の選考に応募するのが主流であり、それらの選考は同時並行で進んでいくため、複数社から内定をいただけることもあります。
いくつか内定をいただいた場合には1社のみ内定の受諾をし、他の企業についてはお断りのご連絡が必要となります。
対応方法や断り方がわからない方は以下を参考にしながら対応してください。
個人で活動している場合
エージェントを使わず、自分で就職活動しており、内定を受諾する場合には、内定をいただいた企業の連絡方法に合わせて返事をします。
内定承諾は、回答期限内にできるだけ早い段階で伝えるようにします。
入社してから“こんなはずじゃなかった…”と思うことのないよう、内定を承諾する前に労働条件も含め再度企業について確認しましょう。
内定を辞退する場合には、なるべく早めに電話で連絡するようにします。
企業の採用担当者は採用計画を立て、それに沿ってひとつひとつのプロセスを進めており、ひとりひとりについて注意深く見極めながら選考通過者に内定を出しています。
内定を辞退するのは、採用担当者にとってそれまでかけた手間や時間に無駄が生じてしまうことを意味していますので、内定辞退の連絡を入れるときには感謝を忘れず、誠実に対応しましょう。
転職エージェントを使用した場合
転職エージェントを使って就職活動している場合には、内定承諾・内定辞退の連絡もエージェント経由で行いますので、最後までスムーズに就職活動を進めていくことができます。
まとめ
就職活動は入社してからのビジョンも含め、応募先企業について細かく情報収集しなくてはなりません。
しかし、自力で情報を収集できる範囲は限定的であることが多く、外からでは見えづらい法務職であれば尚更、実際に入社してからのイメージを抱きづらいものです。
近年、転職エージェントを使った就職活動をする人が多くなっているのは、このような就職活動の課題をクリアして、先々のミスマッチを可能な限り避けられるほか、非公開求人を紹介してもらえたり、応募書類のブラッシュアップを手伝ってもらえたり、就職活動の悩みを相談したり、と多くのメリットを無料で得られるのが理由です。
エージェントは就職活動の心強い味方となってくれるので、皆さまも是非活用してみてはいかがでしょうか。