経営企画への転職に資格は必要なのか?

経営者に近いポジションで企業の舵取り役を担う経営企画は大きなやりがいを得られること、高収入を期待できること、などの理由で人気が高く、多くの人々が希望するキャリアです。
企業経営を左右する職種なので当然、高いスキルを求められるほか、求人に応募する人材もそれぞれ優秀な方が多いため、内定を勝ち取るためのハードルも高くなっています。
この記事では経営企画に求められるスキルについて解説し、採用に有利に働く資格の有無も含めて解説していきます。

経営企画への転職で求められるスキルとは

経営企画の業務は多岐にわたりますが、経営目標の設定・経営環境分析・戦略の構成・経営企画の立案が主となるため、様々なスキルが要求されます。
企業経営の舵取り役となる以上、自社が現在抱えている課題を解決へと導く能力、課題解決に向けた企画を実践していくためのリーダーシップは欠かせません。

経営企画は現在だけでなく、企業の未来も見据えながら戦略を立案していくため、中長期的視点を持ちながら既成概念にとらわれない企画力も要求されます。
新規事業の企画など、これまで社内に存在していなかった企画を打ち立てる場合には、的確な情報収集能力も必要です。
財務や経理など数字への強さも求められます。
企画の根底には常に数字があり、社内のリソースを現実的な範囲で企画に落としこんでいくためです。

そして、企画を実践する事業部とのやり取りをスムーズにするための社内調整をはじめとするコミュニケーション能力も求められます。
企画に対して従業員が反発してしまえば、期待していた成果も得られなくなります。
部門責任者が反発する場合もあり得ますが、そういったときにも根強くコミュニケーションを図っていかなくてはなりません。

これらは経営企画に要求されるスキルのうち重要なものをピックアップしたに過ぎません。
上記以外にも、論理的思考力やプロジェクト・マネジメント経験など、経営企画に活かせるスキルは多々あります。

経営企画に転職する際、評価される資格とは?

経営企画に求められるスキルは様々であり、業界によっても異なってきますので、経営企画の求人を出している企業から一律に評価される資格はありません。
しかし、課題解決能力やリーダーシップ、企画力やコミュニケーション能力など、経営企画で求められることの多いスキルは目で見えづらいものばかりなので、財務や経理など数字への強さについては客観的に評価しやすい資格を取得しておけば、採用に向けた優位性を期待できるようになります。

MBA(経営学修士)

経営戦略や財務分析、マーケティングについての知識を習得している証となります。国内のビジネススクールが展開するオンライン講義を受講しても取得できるので、平日は仕事で追われがちな方でも比較的取得しやすい資格といえます。

日商簿記1級

経営計画や予算の立案、事業収益性分析などの業務では会計知識を役立てられます。日商簿記で最も難易度の高い1級を取得していれば、高度な会計知識を持っていつと評価されやすくなります。

中小企業診断士

経済学・財務会計・企業経営・法務・運営管理・経営情報・中小企業政策の7科目を習得することで取得できる資格です。ビジネスに関する幅広い知識を身に付けている証となります。

公認会計士

三大難関国家資格のひとつであり、監査・会計のスペシャリストであることをアピールできます。会計や税務の専門知識を活かしたコンサルティング業務も担当できるため、経営企画を任せるのにとても魅力的な人材として映ります。

経営企画を志すなら、転職エージェントの利用がおススメ

経営企画で求められるスキルは幅広く、その企業によって、その業界によっても異なってきますので、情報を集めて企業や業界を分析するとともに、自分のスキルの棚卸も行い、転職先にフィットできるかどうかを熟慮する必要があります。
しかし、経営企画に活かせるスキルの多くが目に見えづらいものであるため、採用担当者にそれらをアピールするのは意外と難しいものです。
経営企画職の求人数は他のバックオフィスの求人数に比べて数が少なく、人気の高さから多くの応募が集中しがちなので、応募書類の記入や面接へと進む前にしっかりと担当者に刺さるアピールを推敲しておかなくてはなりません。
自己アピールをブラッシュアップするためにおススメなのが、転職エージェントの活用です。
転職エージェントは数多くありますが、バックオフィスに特化した転職エージェントであれば、経営企画への転職サポート実績も豊富なので、とても心強い味方になってくれるでしょう。

まとめ

経営企画は企業がより良い方向へと進めるよう、目の前の課題を解決するための企画はもちろん、中長期的な成長を図るための企画も構築し、それらがスムーズに進んでいくようプレーヤーとなる事業部をはじめとする関係各所とコミュニケーションを交わしつつ、業務に取り組んでいくため、様々な能力を要求されます。
しかし、ハードルの高さ以上に大きなやりがいを得られる点、高い収入を期待できる点、役員登用をはじめとする更なるキャリアアップに直結する点など、魅力の多い職種なのでひとつの求人に多くの応募が集まりがちです。
経営企画職への応募者は優秀な方が多く、内定を勝ち取るのは決して簡単ではありません。

より優位に経営企画職への転職活動を進めるのであれば、クライアント企業の内部事情にも精通している転職エージェントの活用がおススメです。
転職エージェントの活用によって、精度の高い情報を多く得られたり、応募書類や面接時に必要となる自己アピールのブラッシュアップを手伝ってもらえたり、水面下で動いている非公開求人の紹介を受けられたり、といったメリットを期待できるためです。
転職希望者は無料で転職サポートを受けられますので、皆さまもこの機会にまずは登録だけでも済ませてみてはいかがでしょうか。