コンサルから経営企画への転職!メリット・デメリットを解説

コンサルティングファームでキャリアを積み重ねてきた方にとって、それまで培ってきたスキルをもとに活躍していくことのできる経営企画への転職は魅力的な選択肢のひとつです。
しかし、経営企画について熟知しているはずなのに、いざ転職してみたところ思うようにフィットできないといったケースも少なくありません。
この記事では、コンサル会社から経営企画へ転職しようと考えている方向けに、転職する場合のメリット・デメリットについて解説します。

コンサルと経営企画ではどう違う?

コンサルティングファームでは、クライアント企業から請けた経営企画・事業企画について部分的な役割を担うことが主であり、着手するプロジェクトのテーマが明確になっているところからスタートします。
プロジェクトの規模や内容にもよりますが、数カ月単位でクライアントが変更することも珍しくありません。
一方、経営企画は中長期経営戦略の策定、予算策定・予実管理、各事業部の事業計画レビューをはじめとする業務を全社視点で担当するため、いわば”何でも屋”として動きます。
課題解決能力だけでなく中長期的な計画能力が求められるほか、他部署と連携するための調整力も欠かせません。
じっくりと腰を据えて業務を担えるほか、自ら企画した結果となる社内外の反応をダイレクトに受け止められるため、よりスピード感を持って仕事がしやすいのも特徴です。
コンサルティングファームでは外部の人間として、経営企画は内部の人間として経営企画・事業企画を担うので、結果に対する感じ方もそれぞれ異なってきます。

コンサルから経営企画へ転職する際、求められるスキルとは

コンサルティングファームではクライアント企業から依頼された課題を解決へと導くことを目的とする業務を担うため、課題解決能力やリーダーシップなど経営企画で求められるスキルを既に身に付けていることも少なくありません。
しかし、コンサルティングファームで社外の人間として経営企画や事業企画の一部についてクライアント企業に関わっているのと比べ、社内の人間として全社視点で業務に従事する経営企画では様々な局面に対応できるプラスアルファの能力が求められます。
例えば、新規事業の立ち上げにおける企画力はコンサルティングファームで習得したノウハウのみで対応できるものではないので、経営環境を取り囲む内外の状況の把握や経営者的視点の養成などに意識的に取り組んでいく必要があります。
また、企画を遂行する事業部との連携とも欠かせないことから、社内調整のためのコミュニケーション能力も求められますし、予算を現実的な数字に落とし込めるよう財務・経理などの数字への強さも要求されます。

コンサルから転職して後悔しない?経営企画に転職する際の注意点

親和性の高いスキルを身に付けているコンサルティングファーム経験者であっても、いざ経営企画に転職してみたところ思っていたようなキャリアを描けなかったというケースも見られます。
その原因となりがちなのが、転職先が展開している事業および業界知識の不足やすれ違いです。
クライアント企業から請け負った限定的なテーマについて改善を図るコンサルティングファームとは異なり、経営企画は全方位的な動きを要求されるため、いわば業界人としての知識も必須となります。
こういった点については転職先の採用担当者も熟知しており、面接をはじめとする採用までのプロセスにおいて適性の見極めに努めています。

経営企画への転職は競争相手も優秀な人材であることが多く、しっかりと自分のスキルを活かせる転職先を選び、アピールしなければ希望する先への転職がなかなか叶いません。
これらの課題をクリアするには、転職希望の企業とのコミュニケーションをサポートし、業界知識も豊富な転職エージェントの活用がおススメです。
転職エージェントは数多くありますが、なかでもバックオフィスに特化したMS-Japanであれば、より心強い転職サポートを期待できますので皆さまも是非お問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

元コンサルが経営企画職へ転職するメリットとは

コンサルティングファーム経験者が経営企画職へ転職するメリットとしてまず挙げられるのが、中長期的視点を持って企業経営に携わることができる点です。
コンサルティングファームでは限定的なテーマについて限られた時間内での結果を求められがちですが、自社の経営改善に取り組んでいく経営企画職は全社的視点・中長期的視点も大切にしながら、じっくりと腰を据えつつ仕事をできるようになります。

経営に直接的に影響を与えやすいポジションで仕事できるほか、個人としての能力を評価されやすく自分の才覚でキャリアを築きやすいのも魅力です。
貢献が評価されれば役員への抜擢なども十分に期待できるため、より高い年収を実現しやすいなどのメリットも考えられます。

まとめ

コンサルティングファームでの経験は経営企画として活躍するために大きく役立てられますが、その企業によって、その業界によって、更に求められるスキルが異なっているので、それらも含めながらキャリアを選択する必要があります。
自分がフィットできる企業へと転職できれば、役員の登用をはじめとする更なるキャリアアップへと直結していきますので、コンサルティングファーム経験者にとって経営企画への転職はとても魅力的に映るでしょう。
しかし、同じく経営企画への転職を志すライバルはいずれも優秀な人材であることが多く、自力だけで経営企画への転職を成功させるには、かなりの負担を覚えるかもしれません。
応募先企業や業界について正確な知識を短期間で身に付けたいときには、バックオフィスの転職サポートに特化している転職エージェントの利用がおススメです。
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