公認会計士が経営企画に転職すると?年収はどうなる?

公認会計士がキャリアアップを考える際の有力な候補として挙げられるのが、事業会社の経営企画への転職です。
経営企画は企業経営に直接的に携わることのできる職種であり、大きなやりがいを感じながら、高年収を期待できる一方、求められる能力や役割の多さ、責任感の重さより、大きなプレッシャーを覚えることも少なくありません。
この記事では公認会計士が経営企画に転職する際のメリットと、求められるスキルについて解説しますので、是非参考にしてみてください。

公認会計士の資格は経営企画に役立つ?

公認会計士はまず監査法人でキャリアをスタートするケースが大半であり、その後、キャリア志向に合わせて転職する方が大勢いますが、その際の有力な転職先の候補となるのが事業会社の経営企画です。
経営企画はいわば会社の舵取りを行う重要な役職であり、広範かつ奥深い財務会計の知識と分析能力が必要となるため、公認会計士として身に付けてきた知識や経験との親和性が高いのが理由です。
もともとのスキルの親和性が高いので公認会計士は経営企画への転職に優位であるといえますが、決してそれだけで転職に成功できるとは限りません。
経営企画は将来の更なる企業成長のために先見的な思考能力、ビジョンに沿った経営を成し遂げるための理解なども求められるため、公認会計士としての能力に加えてプラスアルファが要求されるからです。
バックオフィスの仕事は外からでは見えづらいので、よりクリアな状況で転職活動を優位に進めていきたいとお考えであれば、転職エージェントの活用が便利です。
なかでもバックオフィスに特化したMS-Japanの転職サポートであれば、より理想に近い転職を実現しやすくなりますので、この機会に活用を検討してみてはいかがでしょうか。

会計士が経営企画に転職するメリット

公認会計士にとって経営企画への転職は自身の能力を活かすことのできる魅力ある選択肢のひとつですが、経営企画としてキャリアを積み重ねることにより、大きく3つのメリットを期待できます。

まず一つ目は、高い年収を期待できる点です。
経営企画は企業の将来を左右する重要な役割を担う職種であり、求められる成果が大きいのに比例して年収も高く設定されています。
民間給与実態統計調査によれば日本の男女合計の平均年収は450万円ほどとなっていますが、経営企画に絞ってみると、20代で400万円、30代で600万円、40代で700万円が平均年収となっているため、一般的な平均年収に比べると経営企画はかなり高年収であるといえます。

二つ目は、監査法人に所属するより、個人の能力を評価されやすい点です。
監査法人では会計監査を主に担当しますが、そこに登場する数字はクライアント企業が出した結果である一方、経営企画ではこれから出していく数字の改善のために業務に従事するため、その結果として出てくる数字で実績を客観的に評価しやすくなります。
経営企画の業務は広範囲である一方、少数精鋭であることが多いので一人の担当者の貢献性を読み取りやすい性質もあります。

最後に、経営者に近い場所で直接的に経営に携わることができるため、大きなやりがいを感じられる点が挙げられます。業務を通じてマーケティング手法に数多く触れることができ、経営者の傍で経営手法を学ぶことができるなど貴重な経験を積めるため、後々のキャリアの選択肢が幅広くなるのも魅力です。

経営企画に公認会計士が転職する方法

経営企画に転職するには、前もってその企業が経営企画にどのような役割を期待しているのか、業務内容についてしっかり把握することが大切です。
例えば、IR業務をメインに担当させたいのか、M&Aの担当者を募っているのか、によって求められるスキルは異なってきます。
また、公認会計士としての財務会計のスキルは他の人材がなかなか持ち合わせていないハイレベルなものに他なりませんが、経営企画は財務状況を分析するだけでなく、その企業の将来のビジョンを描くための戦略立案を行うため、論理的思考・分析力・調査力・営業力・経済知識などの幅広いスキルも要求されます。
これらのスキルも厳密に言えば業界ごとに異なってくるものなので、その業界にフィットするスキルへとブラッシュアップしていかなくてはなりません。

経営企画の求人案件数の絶対数はそれほど多くない点、その求人案件で求められているスキルも企業や業界によって様々な点より、転職前の入念な情報収集こそキャリアのミスマッチを避けるための重要なポイントとなります。
経営企画をはじめバックオフィスの求人において就業後のビジョンを明確にするために有効な手法が、転職エージェントを活用した情報収集です。
バックオフィスに特化したエージェントであれば、公認会計士の経営企画への転職サポートにおいても数多くの実績を積み重ねているはずなので、皆さまもこの機会に利用を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

個人の能力が評価されやすく、高い年収も期待できる経営企画は企業の将来を左右する職種であり、大きなやりがいを感じながら日々の業務に取り組んでいくことができるため、公認会計士のキャリアアップのためにとても魅力的な選択肢のひとつです。
経営企画には幅広いスキルが要求されるものの、公認会計士として身に付けてきたスキルとの親和性が高く、それらにプラスアルファしていくことで、転職先にフィットしやすくなります。
ここで重要となるのが、その企業が経営企画担当者にどのような役割を求めているのか、どのようなスキルをプラスアルファするか、という点です。
経営企画の仕事は大きく分けて、組織整備のための数字の取り扱い、事業企画の立案・推進の2つとなるため、まずはビジョンに沿った二者択一を経なくてはなりません。
そして、その企業や業界によって求められるスキルを把握し、自身がフィットできるかどうかを熟慮する必要があります。
これらのステップを歩むには十分な情報収集が不可欠ですが、管理部門求人はそこに明記されている以外の情報を調べるのは簡単ではありません。
そのようなときの心強い味方となるのが転職エージェントです。
転職エージェントはクライアント企業の内部に精通しており、外部からでは得られない情報を持っていたり、知りたい情報を企業にヒアリングしてくれたり、応募書類や面接対応のブラッシュアップに協力してくれたり、と様々な角度からの転職サポートを期待できます。